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投資型保険商品、契約無効求める訴えが急増


ニュース 金融 作成日:2009年5月15日_記事番号:T00015373

投資型保険商品、契約無効求める訴えが急増

 
 行政院金融監督管理委員会(金管会)のまとめによると、保険商品をめぐり金管会保険局に寄せられた不服申し立て件数は昨年、過去最高の3,180件を記録した。中でも米リーマン・ブラザーズの破たんの影響などを受け、損害賠償金額や賠償の是非を争わない、契約無効や契約時の違法性を訴える申し立てを中心に、投資型保険商品に関するものが8割増加し526件に達した。15日付工商時報が伝えた。

 また、損害賠償を求めない申し立てのうち投資型保険に関するものは、上半期は全体の約28%だったが、下半期は44%に達した。内容では、勧誘に関するものが下半期を中心に増加した。上半期の金融市場が好調で保険各社が投資型保険の販売を拡大したが、下半期に景気が急速に冷え込み、販売員が投資利回りを誇張したなどという訴えが増えたもようだ。

 保険局の呉崇権副局長は、不当な募集を行った販売員から資格をはく奪するほか、企業にも商品の販売停止や販売員募集に制限を与えるとしている。また、申し立ての件数や比率が異常に上昇した企業は、他の保険商品販売時に申し立て比率が評価の重要な対象となり、監査時にも監督を強化するとしている。