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南山人寿、AIG苦境で香港上場も


ニュース 金融 作成日:2009年5月15日_記事番号:T00015375

南山人寿、AIG苦境で香港上場も

 
 15日工商時報が米ウォールストリート・ジャーナルの報道として報じたところによると、米政府の公的管理下で経営再建中のアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は、台湾生保子会社の南山人寿保険について、適切な出資者を募ると同時に香港株式市場への上場を通じた資金調達を計画している。

 AIGは南山人寿の株式95%を保有しており、全体の51%を保持して経営権を握りつつ、49%を売却する方針。売却価格は200億~300億米ドルを見込んでおり、シンガポールの政府系投資会社のテマセク・ホールディングスや英プルデンシャル・グループなどが興味を示しているという。

 香港市場上場計画は、南山人寿を含むアジア太平洋地域の15市場の事業体が対象で、AIGは上場を通じて約100億米ドルの資金を得たい考えだ。

 AIGは昨年第4四半期の赤字額が、四半期ベースとしては米国史上最悪の617億米ドルに達し、米政府から1,800億米ドルの資金注入を受けた。2年以内の償還が義務付けられているため、アジア太平洋地域の事業体は売却など資金獲得の手段とすることが必須だという。