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作成日:2009年5月15日_記事番号:T00015384
エイサー、ネットブックの発注量を削減か
15日付電子時報がノートパソコンの受託生産業界の観測として伝えたところによると、宏碁(エイサー)が今月、11.6インチおよび10.1インチの一部機種の低価格ノートパソコン(ネットブック)の受託メーカーに対する発注量を削減した。削減幅は機種によっては50%以上で、主要委託先の広達電脳(クアンタ・コンピュータ)と仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)の第2四半期の出荷に影響が出る恐れがある。
発注削減の原因は欧州市場の不振によって在庫が残り、販売店による新機種の在庫確保の動きも一段落しているためだという。
この情報についてエイサーはコメントせず、クアンタとコンパルは「ネットブックの受注量の変動は予測の範囲内だ」と指摘した。
市場調査機関IDCによると、ネットブックに広く使用されているインテルのプロセッサー「Atom」の第1四半期の出荷量は前期比33%減で、ネットブック人気が下降気味であることを裏付けているという。
エイサーは第1四半期のPC出荷台数が570万台の世界2位で、3位のデルを140万台上回った。しかしあるアナリストは、ネットブックの出荷が振るわない場合、第2四半期はデルに抜き返される恐れがあると指摘している。