14日に高雄市で行われたミスコン、「ワールド・スーパーモデル・コンテスト(世界旅遊皇后)」で、出場者の国籍偽造などが暴露され、物議をかもしている。
コンテストの主催者は、オーストラリアのスーパーモデルコンテスト協会と、台中市観光旅遊医療促進協会。出場した24人の各国代表ミスのうち、ボスニア、クロアチア、モーリシャス、フランス、スリランカ、オーストラリア、太平洋諸島、オーストラレーシア(オーストラリア・ニュージーランドとその付近の諸島)、ブリテン諸島の代表計9人が、オーストラリアの同一モデルエージェンシーに所属するモデルだと判明した。
これについて台湾側主催者の責任者、黄智慧さんは、オーストラリア側は出場者のパスポートの提示を拒否しているため、各国代表の国籍は把握しようがなかったと認めており、「オーストラリア人に騙された!愚かだった」とコメント。
一方、オーストラリア側主催者のゲイビン・ドゥーレイ氏は、出場者のうち12人はオーストラリアで働いたり居住したりしているものの、「オーストラリア国籍ではない」と強調。グランプリを獲得したボスニア代表のエスマ・ボロダーさんは、「両親ともにボスニア人で、オーストラリアに亡命して私が生まれた。だから当然、私はボスニア人」と答えている。
優勝したボロダーさん
(14日=中央社)
ドゥーレイ氏はまた、24人の出場者のうち18人が同一便でオーストラリアから台湾に来たことを認めたが、台湾側の要求でグループで出入境し、交通費を安くするためだったと説明。さらに、台湾側は報酬10万米ドルのうち3万米ドルしか支払っていないことを暴露。「台湾側は支払いを渋って、出場者の国籍問題などわざと争議を起こしている」と指摘している。
一見華やかな美の世界、舞台裏は意外とせせこましいようだ。