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WHOホームページ、「中国の一部」扱いに野党批判


ニュース 政治 作成日:2009年5月18日_記事番号:T00015398

WHOホームページ、「中国の一部」扱いに野党批判

 
 スイスのジュネーブで18~22日に開催される世界保健機関(WHO)の年次総会、世界保健総会(WHA)に台湾はオブザーバーとして参加するが、野党民進党はWHOの公式ホームページ上に「China(Province of Taiwan)」と記載されていることを「台湾を中国の一部と表記している」と指摘、またWHA台湾代表の葉金川・行政院衛生署長が受け取った出席証に「Chinese Taipei Dr.Ching-chuan Yeh(葉金川医師)」と記載され、「衛生署長」の肩書きが外されていることに対し、台湾の主権が損なわれたと批判した。18日付自由時報が報じた。

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17日(現地時間)にジュネーブ入りした葉衛生署長(右)に、欧州在住の台湾人留学生(中央)が「台湾の健康は中国に守られるものではない」などと抗議する場面も見られた(18日=中央社)
 
 民進党は、これらの措置はWHO事務局と中国の間で2005年に交わされた「台湾のWHO会議参加は中国の同意の下で行う」とする密約に基づく対応だと指摘した。

 また年次総会で発言の機会があれば、台湾の主権が認識されるよう発言すべきとする専門家らの意見に対し、葉衛生署長は17日、「そのようなやり方は国際社会に台湾がひどい国家だという印象を与える」と語り、まず国際社会への復帰が第一とする考えを示した。

 民進党は葉衛生署長の発言に対し、台湾を自ら矮小(わいしょう)化していると激しく反発。馬英九総統就任から1年で中国への依存が進み、台湾の主権が徐々に消失している憂うべき状況だと指摘した。