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台湾高鉄が希望退職者募集、300人規模か


ニュース 運輸 作成日:2009年5月18日_記事番号:T00015408

台湾高鉄が希望退職者募集、300人規模か

 
 台湾高速鉄路公司(台湾高鉄)は15日、従業員に対し希望退職者の募集通知を行った。60歳以上が対象で労工退休金条例の旧制度適用者は規定の2.5~3倍、新制度適用者は2倍の退職金が支給される。申請は今月27日までで、退職日は7月1日付となる。同社は規模を明らかにしていないが、内部では従業員の10%、約300人という観測が流れている。17日付蘋果日報が伝えた。

 同社は昨年10月から旅客量が大幅に減少し、月間2億~4億台湾元(約5億7,000万~11億5,000万円)の赤字を計上している。これを受け、今月13日の董事会で組織のスリム化計画が決議された。同社は法に基づいて人員削減を行うとして、優遇条件を提供することで従業員への影響を低減し、組織の新陳代謝を促すと表明した。

 交通部高速鉄路工程局(高鉄局)は同社から報告を受けていないとして、人員削減がサービスの質や安全に悪影響を及ぼさないか調査を行う構えだ。また、台北市政府労工局も、2カ月以内に人員削減が600人を超えれば、「大量解雇」に当たるとして、職員を派遣し事情を調査するとしている。