市場調査機関ＩＣインサイトが発表した第１四半期の世界の半導体メーカーの売上高ランキングによると、台湾勢は台湾積体電路製造（ＴＳＭＣ）が10位と、2008年通年の４位から順位を落とした。同社は受託製造に特化したファウンドリーのため、景気低迷による受注激減の影響が他社より大きかったもようだ。19日付工商時報が報じた。
ただ、半導体市場が第２四半期から回復に向かう中、ＴＳＭＣは今期、前期比80％増とランキングの上位各社より高い成長率を予測しており、再度５位以内に返り咲く可能性もありそうだ。
一方、ＩＣ設計最大手の聯発科技（メディアテック）は、中国の内需拡大「家電下郷」プロジェクトで、山寨機（さんさいき）と呼ばれるノーブランドの携帯電話向け製品の需要が急激に伸び、昨年の25位から20位に浮上した。
１位インテルと２位サムスン電子は変わらず、３位東芝と４位テキサス・インスツルメンツ（ＴＩ）は昨年から順位を入れ替えた。このほか前年８位のクアルコムが６位、同12位のＡＭＤが９位にそれぞれ順位を上げた。
