中国鋼鉄（ＣＳＣ）の張家祝董事長は19日、台塑集団（台湾プラスチックグループ）の王文淵総裁と幹部ら12人の訪問を受けた際、台プラグループがベトナム北中部ハティン省で進める大型製鉄所建設計画に対し「必要があれば全面的に協力し、将来的には両社間で提携関係を結ぶ可能性もある」と語った。20日付工商時報によると、技術支援や原料供給などの分野での提携が予想される。
中鋼の張家祝董事長（右）と台プラの王文淵総裁（左）。台プラ集団の中鋼訪問は丸一日がかりで行われた（19日＝中央社）
ベトナム南部バリアブンタウ省で薄板工場建設計画を進める中鋼は、「両社がこれまで積み重ねてきた経験と能力を持ち寄れば、それぞれのベトナム展開にとって有益だ」と話した。
一方で台プラの王総裁は、「今回の訪問の目的は、中鋼から学ぶべきものがあると考えたためで提携協議ではない」と語った。
