工商時報は21日、中国紙・毎日経済新聞の報道を基に、鴻海精密工業の郭台銘董事長が先ごろ「今年アモイ海滄区に300億人民元（約4,160億円）を投じて光電産業集積地を形成する」と語ったと伝えた。鴻海グループはこの発言について「傘下の液晶パネルメーカー、群創光電（イノルックス・ディスプレイ）によるアモイでの大規模投資のことを指す」と説明した。
群創によるとアモイ拠点は整地を行っている段階で、「計画のタイムテーブルは検討中で、投資額と時期が確定すれば経済部投資審議委員会（投審会）に審査を申請する」としている。
群創は昨年、アモイの火炬高新技術産業開発区（火炬高新区）に、1,000万米ドルを投じて液晶テレビの組み立ておよび６世代以上のパネル前工程に合わせた後工程モジュール（ＬＣＭ）工場を設置すると表明。しかし昨年下半期、パネル業界の景気低迷により、計画を一時見合わせていた。
毎日経済新聞の報道によると、鴻海グループによるアモイでの投資は、光電関連の第１期工事だけで用地が80万平方メートル、初期に採用する従業員が４万人に上るという。
