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M台湾プロジェクト、ブロードバンド敷設計画に改善要求


ニュース 電子 作成日:2009年5月22日_記事番号:T00015531

M台湾プロジェクト、ブロードバンド敷設計画に改善要求

 
 経済部工業局が通信ネットワーク産業の発展を目的として進めるM台湾(モバイルタイワン)プロジェクトのうち、300億台湾元(約870億円)を投じるブロードバンドネットワーク構築計画が、執行効率が低いことから監察院より改善を求められている。22日付電子時報が報じた。

 既存の通信ネットワークが飽和状態であること、および中華電信がデジタル加入者線(DSL)のシェア97%を占めていることが他の民間業者との公平な競争を阻んでいるとして、政府はM台湾を通じたブーロドバンド網敷設を決定。今年2月時点で、予定の計6,000キロメートルの75%が完成した。しかし、リース料金の高さから実際に民間の固定通信ネットワーク業者へリースされたネットワークは1,800キロにとどまっているため、監察院はこのほど「執行効率が悪く台湾のブロードバンド発展に影響が出る」として、行政院に計画の改善を求めた。

 業者によると、ブロードバンド網の管理権限を持ち、これを財源の一つと見る地方政府は、他のネットワークの数倍に上る高いリース料金を設定しているという。その上施工品質も悪いため、通信業者からは改めて工事を行う必要があり無駄なコストがかさむと不満が出ている。