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第6ナフサ工事の入札要項変更、サムスンが抗議


ニュース 石油・化学 作成日:2009年5月25日_記事番号:T00015555

第6ナフサ工事の入札要項変更、サムスンが抗議

 
 台湾中油の第6ナフサ分解プラント(通称六軽、雲林県麦寮郷)で6月末にも落札者が決まる総額300億台湾元(約872億円)のプラント新設工事をめぐり、台湾の中鼎工程(CTCI)と韓国サムスングループが一騎打ちを繰り広げている中、入札手続きの途上で入札要項が一方的に改められ、中鼎工程の落札確率が高まったとして、サムスン側は経済部に抗議している。25日付中国時報が伝えた。

 問題の発端は、入札要領に当初含まれていなかった政府調達法第43条2項が今年4月になって一方的に適用されたこと。それに基づけば、サムスンが最安値で入札しても、それと同額で中鼎工程に工事を優先発注することができる。このまま入札が実施されれば、サムスンは絶対的に不利な立場に置かれる。

 経済部は今年4月、途中で入札要項を変更する場合には、入札公告のやり直しが必要だとの見解を示した。しかし、法務部、経済部などはその後、入札公告のやり直しは必要ないとの立場に方針を転換した。仮にやり直しとなれば、入札手続きは8カ月以上遅れることになる。