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鴻海集団、WiMAXチップで展開加速


ニュース 電子 作成日:2009年5月27日_記事番号:T00015629

鴻海集団、WiMAXチップで展開加速

 
 鴻海集団傘下、建漢科技(サイバータン・テクノロジー)の李広益董事長が中華系としては世界で初めて設立した、WiMAX向けIC設計メーカー、ApaceWaveが、低コストのモバイルWiMAX統合チップ「APW2050」を発表した。今年下半期に正式発売の予定で、李董事長は、「WiMAX市場は技術と規格化が進み、コストも大幅に低下しており、下半期には急速な成長が期待できる」と語った。同社は台湾の通信機器ODM(相手先ブランドで設計から製造までを担当)メーカーと協力して4G(第4世代)通信市場での商機を狙う構えだ。27日付工商時報が報じた。

 ApaceWaveは2006年設立に設立され、鴻海、米ロックフェラーグループのヴェンロック、中国の華虹グループなどを主要株主とする。

 李董事長は、「APW2050」は他社製品より20%ほど割安な上、ODMメーカーとの緊密な関係を維持しているため、相当な競争力を備えると自信を示した。同製品は既に、通信機器大手の正文科技(ジェムテック・テクノロジー)やシンガポールのクリエイティブテクノロジーの認証を受けている。

 李董事長はまた、同社の単月出荷量は現在5,000~1万チップだが、年内には20万、来年末には100万チップまで増えるとの見通しも示した。