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作成日：2009年6月1日_記事番号：T00015640
遠東集団、中国重慶銀と戦略提携
遠東集団（ファーイースト・グループ）の徐旭東董事長は28日、中国の重慶銀行の甘為民行長（頭取）兼総経理と戦略提携を締結した。重慶銀行は遠東の紡績事業や百貨店事業に資金面で協力するとし、40億人民元（約560億円）を遠東の現地子会社に融資する。中台間の金融協力に関する覚書（ＭＯＵ）が７月にも締結されれば、遠東国際商業銀行が重慶銀に直接出資する可能性も出てきた。29日付経済日報などが報じた。
戦略提携の主な内容は、40億人民元の融資のほか▽重慶銀が今後上海や北京に拠点を設置する際、遠東集団の現地企業に資金面で全面協力▽中台の金融開放が実現した場合、共同出資で中国西部に重慶銀のテスト拠点を設置、または遠東集団の重慶での金融機関開設に重慶銀が協力――となるもようだ。
関係者によると、今回の戦略提携は重慶市政府による同市に進出する台湾企業への優遇プロジェクトに協力したもので、徐董事長も重慶への投資強化を表明した。徐董事長は「昨年下半期の金融危機以降、輸出中心からの転換を迫られている台湾系企業にとって、重慶（への進出）は良い選択だ」と期待を述べた。
