裕隆汽車の陳国栄総経理は５月27日、開発計画の変更が相次いでいる同社新店工場（台北県）Ｂ区画について、商業施設を優先して建設する方向で、開発業者に計画提出を求めたことを明らかにした。建設費100億台湾元（約293億円）を投じ、環境配慮型のショッピングセンター（面積4,000坪）と観光ホテルを建設する方針で、年内着工を見込む。28日付経済日報が伝えた。
再開発計画は、今後増加が見込まれる中国人観光客の誘致も視野に入れている。陳総経理は「ショッピングセンターの屋上には、中国式ながら台湾様式も取り入れた庭園を整備し、故宮博物院や101ビルに並ぶ観光名所にしたい」と述べた。
新店工場跡では当初、高級住宅を優先して建設し、その後商業施設の開発を行う予定だったが、不景気の影響を受け、計画を抜本的に見直す形となった。
