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台橡と宇部興産の中国合弁、生産開始へ


ニュース その他製造 作成日:2009年6月1日_記事番号:T00015652

台橡と宇部興産の中国合弁、生産開始へ

 
 合成ゴム大手、台橡(TSRC)の涂偉華総経理は5月27日、宇部興産との中国合弁、台橡宇部南通化学工業(江蘇省南通市)がブタジエンゴム(BR)の試験生産を開始したことを明らかにした。6月にも量産化し、今年の生産量は2万8,000トンを見込む。28日付経済日報が伝えた。

 台橡宇部は2006年9月に設立され、中国の自動車需要増大を見越して、BRプラント建設を進めてきた。来年は生産能力を年7万2,000トンまで伸ばしたい構えだ。

 一方、台橡はロシアの同業シブールに技術提供を行い、熱可塑性樹脂の原料となるスチレン系熱可塑性エラストマー(SBC)を生産する意向も表明した。初年度は5万トンの生産を見込み、将来的にロシアへの投資も視野に入れている。

 涂総経理はまた、同社がインド企業と合弁プラントを建設する方針も示した。9月にも計画報告書をまとめる。インド市場では台橡が強みを持つスチレン・ブタジエンゴム(SBR)やBRが不足しており、真っ先に進出することで競争を有利に進めたい構えだ。