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作成日:2009年6月1日_記事番号:T00015656
健康飲料レッドブル、コカイン検出で販売停止
台北地方検察署は30日、違法薬物を取り締まる行政院衛生署管制薬品管理局の検査により、オーストリアの健康飲料「レッドブル・エナジードリンク(中国語名「紅牛能量飲料」」から微量のコカインが検出されたとして、輸入業者の南聯国際貿易から同製品41万1,960本を押収し、市場に流通している製品に対しても販売を取りやめるよう業者に指示した。31日付自由時報が伝えた。
外電により先週、ドイツで販売されている同じメーカーの飲料「レッドブルコーラ(台湾へは未輸入)」からコカイン検出と報道されたことを受け、衛生署が同社エナジードリンクのサンプル調査を進めた結果、1リットル中に0.03マイクログラムのコカインが検出されたという。
レッドブル台湾支社は31日、押収措置に対し「同製品にはコカインは絶対に含まれていない」と主張し、当局に対し法的補償を求めていく方針を示した。
「レッドブル」は主にカフェインやタウリンなどを含み、疲労時の集中力回復などを目的に飲用する飲料として知られている。台湾では2005年に発売されたが、単価が高いことからシェアが伸びず、昨年11月にいったん販売代理業務が終了していた。しかし、今年4月から南聯が新たに販売代理を引き継ぎ、きょう(1日)からはコンビニでの販売キャンペーンも予定されていた。