長栄集団（エバーグリーン・グループ）は１日、中国の海運大手、中国海運集団と提携し、今月15日から欧米航路などの主要航路で共同運航やコンテナスペースの相互貸借を行うと発表した。両社は提携により、アジア～欧米航路でのネットワークと寄港地の充実を目指す。２日付経済日報が報じた。
長栄集団によると、今回の提携はアジア～欧州間やアジア～米西海岸間などの大型航路で、双方が提供する船舶も最大8,000ＴＥＵ（20フィートコンテナ換算）クラスまで大型化する。コスト低減や積載率の向上のほか、船舶の供給過剰が解消して運賃引き上げも見込めるという。
長栄集団では、中台の海運直行実現後、中国の海運会社との提携を進め、既に中国最大手の中国遠洋運輸集団（COSCO）と、東アジア～南米東海岸間、東アジア～南アフリカ間で共同運航を行っている。
また第１四半期27億台湾元（約81億円）の損失を計上した長栄海運（エバーグリーン・マリン）では、内陸での輸送コストや、各港湾での作業コスト削減を進め、今年中に２億米ドルの経費節減を目指している。
