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ホテル転売で資金着服、太子建設幹部ら聴取


ニュース 建設 作成日:2009年6月3日_記事番号:T00015708

ホテル転売で資金着服、太子建設幹部ら聴取

 
 太子建設開発(プリンス・ハウジング&デベロップメント)と勤美集団(CMP)が合弁で設立した日華資産管理が、台中市のホテル、台中金典酒店(ザ・スプレンダー台中)を帳簿上、グループ企業に高値で転売するという手口で、太子と勤美の経営陣らが会社資金を着服していた疑いが強まったとして、検察当局は2日、太子建設の荘南田董事長ら21人に対する事情聴取に踏み切り、関係先50カ所を一斉捜索した。3日付中国時報が伝えた。

 調べによると、日華資産管理は東帝士集団(トンテックス・グループ)が保有していた台中金典酒店が競売にかけられた過程で、2006年に同ホテルを41億台湾元(約120億円)で取得した。その半年後、太子と勤美が別に設立したホテル運営会社「日華金典国際酒店」が同ホテルを55億元で取得した。

 太子と勤美の経営陣らはホテルをグループ内で転売する価格を取得価格よりも14億元つり上げた後、転売価格を帳簿上で実際より高く計上する手口で差額数億元を着服していたとみられる。