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エイサー、世界初のアンドロイドPCを発売へ


ニュース 電子 作成日:2009年6月3日_記事番号:T00015727

エイサー、世界初のアンドロイドPCを発売へ

 
 宏碁(エイサー)は2日、米グーグルのモバイルプラットフォーム「アンドロイド」搭載の低価格ノートパソコン(ネットブック)への参入を発表した。無線ネットワークの検出が早いなどモバイル性に優れ、販売価格も1万台湾元(約2万9,500円)程度に抑えられる見通しだ。世界に先駆けて第3四半期に発売する予定で、来年の目標であるノートPC分野での世界首位躍進への有力材料としたい考えだ。3日付電子時報などが報じた。
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 エイサーは、2~6日開催の台北国際電脳展(台北国際コンピューター見本市、コンピューテックス)で、アンドロイド搭載ネットブックのデモンストレーション機を使用し、これまで携帯電話に搭載されていたアンドロイドが初めてPCに搭載されるケースとして、大きな注目を集めた。

 翁建仁エイサーIT製品事業総経理は、アンドロイド搭載機種のメリットとして、▽最適な無線ネットワークを素早く検出する▽起動に18秒、終了に1秒しかかからない携帯電話並みの使いやすさ▽ソフトウエアのアップグレードのために機種を買い替える必要がない──などを強調した。

 新機種は10インチディスプレイで、中央処理装置(CPU)には米インテルの低消費電力プロセッサー、Atom(アトム)を採用するなど、同社のネットブック「Aspire One(アスパイア・ワン)」と同じ規格を予定している。既存機種との違いは、OS(基本ソフト)にマイクロソフトのWindows(ウインドウズ)だけでなく、アンドロイドを搭載する点だ。翁総経理は、売れ行きによってはアンドロイド機の新機種を追加投入する考えも明らかにした。

 エイサーのほか、アンドロイド搭載ネットブックを計画しているとみられるのは、ヒューレット・パッカード(HP)、華碩電脳(ASUS)、微星科技(マイクロスター・インターナショナル、MSI)など。ノートPC出荷規模2,500万台余りのエイサーは先日、来年HPを抜いて首位に立つと表明している。

スマートフォンとの両輪戦略

 エイサーは昨年7月、OSにLinux(リナックス)を採用した初代アスパイア・ワンを発売している。当初売れ行きは良かったが、人気は徐々に落ちていった。今回はアンドロイド搭載ネットブック参入発表に先駆け、1日、アンドロイド開発を推進する業界団体「オープン・ハンドセット・アライアンス(OHA)」への加入を発表し、第4四半期のアンドロイド搭載スマートフォン発売予定も明らかにするなど、アンドロイド搭載機種での成功に強い意欲をみせている。

【表】