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高鉄、生保から融資受け入れも


ニュース 運輸 作成日:2009年6月4日_記事番号:T00015738

高鉄、生保から融資受け入れも

 
 赤字に苦しむ台湾高速鉄路(台湾高鉄)の殷琪董事長は3日の株主総会で、「現在の経営状況は政府による強制接収の条件は満たさない」と述べ、年内に借入金の再編など財務構造の見直しを終える方針を強調した。その上で、生命保険会社から初めて融資を受け入れる考えも示した。4日付経済日報が伝えた。
 
 殷董事長は株主に対し、借入金の再編で支払い金利を年2.6%以下に抑制することを望んでいると述べ、債務の借り換えでは生保から資金導入を図る方針であることを説明した。
 
 同社の累積損失は今年第1四半期に16億台湾元増え、691億元(約2,030億円)に達した。殷董事長は「少ない乗客数、重すぎる金利負担、不合理な減価償却期限が損失の3大要因だ」と指摘した。
 
 一方、生保業界関係者は「高鉄側が要求する金利水準は低く、債務償還能力を考慮に含めると、協調融資(シンジケートローン)に参加する可能性は高くない」と消極的な姿勢を示した。