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作成日：2009年6月5日_記事番号：T00015772
タイヤの正新、印タタの新興市場向け受注
タイヤ大手、正新橡膠工業の陳栄華総経理は４日、傘下のタイ工場がインドの自動車大手、タタ・モーターズのインドおよびタイ工場から受注を得たことを明らかにした。正新の純正品のインド市場への進出は初めてとなる。５日付工商時報によると、タタのインド工場向けは今年20万本、タイ工場向けは月間数万本規模の出荷となるもようだ。
正新はベトナム工場でも摩特動力工業（ＰＧＯ）やホンダの純正タイヤの製造を受託している。これについて陳総経理は、「先進諸国のタイヤ市場は飽和状態で、発展途上にある中国や中近東、インドなどは成長が著しいため」と説明した。昨年下半期の金融危機以降、高価格路線のミシュランやブリヂストンから、同社へ発注先を切り替える顧客もあるという。
一方で、正新は成長が続くアフターマーケット市場にも力を入れており、同社製品に占める純正品の割合を20％以下に抑えているもようだ。
