ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

王永慶氏の遺産、申告額は400億元


ニュース 石油・化学 作成日:2009年6月5日_記事番号:T00015776

王永慶氏の遺産、申告額は400億元

 
 昨年死去した台塑集団(台湾プラスチックグループ)の創業者王永慶氏のどれだけの遺産を残したか関心を集めているが、王氏一族は先月、税務当局に対し、遺産総額を約400億台湾元(約1,190億円)と申告していたことが分かった。内訳は王永慶氏名義の株式が主体で、81億米ドルに上るとされる海外資産は含まれておらず、実際の遺産総額からは程遠いとみられる。5日付自由時報が伝えた。

 申告された遺産のうち、半分は妻の法定相続分として控除されるため、残る約200億元が遺産税(相続税)の課税対象となる。遺産税率は今年1月の10%に引き下げられたが、王永慶氏は新税率を決めた税法改正案の成立前に死去しているため、旧税率の最大50%が適用される。この結果、金額にして約100億元の遺産税が課されることになるが、寄付行為などによる控除分があるため、実際の納税額はこれを下回る見通しだ。

 海外資産について税務当局関係者は、今後申告された遺産を審査する際に、遺産相続人に説明を求めるとしている。