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工研院と中国・大唐電信、台湾にTD−SCDMA実験網設置へ


ニュース 電子 作成日:2009年6月5日_記事番号:T00015779

工研院と中国・大唐電信、台湾にTD−SCDMA実験網設置へ

 
 工業技術研究院(工研院)と中国の通信設備メーカー、大唐電信は4日、台湾に第3世代(3G)無線通信の中国独自規格「TD-SCDMA」の実験ネットワークを設置することで提携覚書を交わした。完成すれば今後、端末機器メーカーが台湾で製品テストを行い、中国に出荷することが可能になる。また、4G規格のLTEの実験ネットワーク設置も検討しており、中台連携で4G市場での商機獲得を目指す。5日付経済日報が報じた。
 
 観測によると、台湾からは遠伝電信(ファーイーストーン・テレコム)、金仁宝集団傘下の携帯電話キャリア、威宝電信(ビボテレコム)が同実験ネットワーク設置に加わるとされる。
 
 工研院の李鍾熙院長は「TD-SCDMAユーザーは現在100万件程度にとどまっているが、これはユーザー端末のサプライチェーンが整備されていないためだ」と指摘。実験ネットワークの設置により、「今後、同分野に強みを持つ台湾メーカーは中国にサンプルを送付することなく直接製品を出荷できるようになり、コストの20~30%低減が可能になる」とメリットを強調した。