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彭淮南・中銀総裁、「アジアドル」構想を提唱


ニュース 金融 作成日:2009年6月8日_記事番号:T00015796

彭淮南・中銀総裁、「アジアドル」構想を提唱

 
 中央銀行の彭淮南総裁は7日、台湾大で名誉法学博士号を授与された際にあいさつし、中台の経済関係正常化に続く目標は、域内共通通貨「アジアドル」を導入することだと述べた。8日付中国時報が伝えた。

 彭総裁は「ホットマネーが特定期間に大量に出入りすることが、各国共通の難題となっている。アジア各国はユーロにならい、早急にアジアドルを導入し、取引コストを引き下げるべきだ。経済成長を促進するだけでなく、台湾元など経済規模が小さい通貨が国際的なハゲタカファンドに狙われるのを防ぐことができる」と指摘した。

 彭総裁のアジアドル構想は、現時点で象徴的なものにすぎないが、ホットマネーによる為替変動を防ぐ対策の一つとして、域内共通通貨が有望な選択肢となることを今後各国に呼び掛けていく姿勢を示したものとみられる。