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資本不足の保険会社、公的管理下で増資も


ニュース 金融 作成日:2009年6月9日_記事番号:T00015828

資本不足の保険会社、公的管理下で増資も

 
 行政院金融監督管理委員会(金管会)は8日、リスクベース自己資本比率(RBC)が基準を満たさない保険会社には、7月末までに増資を完了しなければ、公的管理下で公開入札による資金導入を図ることもあり得るとの立場を表明した。保険安定基金による公的資金投入を避け、保険会社の営業継続を図る新たな手法として注目される。9日付経済日報が伝えた。

 昨年末時点で保険会社30社のうち8社のRBCが法定基準の200%を下回っているが、うち2~3社は6月末までに増資を完了する見通しのほか、残りの保険会社も7月末までに増資を終えると表明している。しかし金管会の黄天牧保険局長は、このうち4社に増資を完了できない可能性があると指摘した。

 黄保険局長は同日、立法院での答弁で、「保険会社が資金調達先を見つけられないのは、経営陣が増資による経営権喪失を恐れ、増資に応じようとしないからだ」と指摘した上で、保険法に基づき、公的管理下で行う増資について、経営者は意見を差し挟むことはできないと説明した。

 黄局長は4社の社名を明らかにしていないが、財務資料からみて、▽国華人寿保険▽国宝人寿保険▽幸福人寿保険▽興農人寿保険──の4社とみられる。