ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

財務悪化の高鉄、「年末まで持たない」=商業周刊


ニュース 運輸 作成日:2009年6月10日_記事番号:T00015857

財務悪化の高鉄、「年末まで持たない」=商業周刊

 
 10日付聯合報が雑誌「商業周刊」の記事を基に報じたところによると、台湾高速鉄路(高鉄)の財務状況の悪化は既にピークに達しており、融資条件の見直しについて年内に債権行と合意に達しなければ、破産する恐れがあるとみられる。これに対し高鉄の賈先徳スポークスパーソンは「商業周刊は何をもって推測したのか分からず、コメントのしようがない」と語った。

 台北市会計師公会の羅淑蕾理事長は、「高鉄の今年の収入は、運営費と利息の支払いに充てるだけで精一杯だ」と分析し、「年内に返済が必要な債務が131億台湾元(約390億円)に上るため、融資条件の見直しがなければ高鉄は年末まで持たない」と指摘した。

 商業周刊の報道によると、高鉄は開通して2年足らずで既に675億元の損失を計上しており、負債額は3,954億元に上る。高鉄が破産し、政府が強制的に接収した場合、台湾人1人当たりの負担額は1万7,000元となるという。