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中小企業向け融資残高、17カ月ぶり3兆元割り込む


ニュース 金融 作成日:2009年6月10日_記事番号:T00015859

中小企業向け融資残高、17カ月ぶり3兆元割り込む

 
 行政院金融監督管理委員会(金管会)によると、金融機関の4月末時点の中小企業向け融資残高は前月比で256億台湾元減少して2兆9,900億元(約5兆9,500億元)となり、2007年12月以来17カ月ぶりに3兆元を割り込んだ。同残高は過去10カ月で1,749億元減少している。2日付工商時報が伝えた。
 
 金管会は05年7月から、中小企業向けの融資を強化するとして、毎年7月から翌年6月までの1年間に2,000億元ずつ融資残高を増加させる4カ年計画を推進中だ。最終年となる今年は年末までの18カ月で3,000億元増を目標としているが、達成には今後4,800億元の増加が必要で、目標達成が危ぶまれている。
 
 金管会銀行局の林棟リョウ副局長(リョウは木へんに梁)によると、融資残高減少の原因は銀行側の貸し渋りではなく、企業側の融資需要が弱いことだという。
 
 また、昨年の金融危機以来、融資リスクが高まっており、昨年末から今年4月にかけて中小企業向け融資の延滞債権額は100億元増加し、延滞債権比率(貸出残高に対する延滞債権残高の割合)は2.81%に上昇している。