鴻海精密工業が10日発表した５月売上高は、前月比2.9％減、前年同月比11.2％減の916億6,900万台湾元（約2,747億円）だった。４月に続き２カ月連続の前月比減かつ1,000億元割れとなったが、証券会社はほぼ予測通りとしている。なお、１～５月累計では前年比8.63％減の4,640億元となった。11日付経済日報が伝えた。
丁祈安広報担当副総経理は５月の業績について、「パソコンは比較的順調に成長したが、コンシューマエレクトロニクスおよび通信機器がオフシーズンの影響で低迷した」と説明した。
証券会社は６月の展望について、「前月比でやや増加するが1,000億元超えは依然難しい」とみている。ただ今後は、同社が製造を受託する米アップルがiPhoneやMacBookの新製品を下半期に発売し、さらに第４四半期の米マイクロソフトの新世代ＯＳ（基本ソフト）、「Windows ７（ウインドウズセブン）」の発売による買い替え需要が期待できることなどから、業界のハイシーズン到来とともに業績も上向くとみている。
