経済部は先ごろ、これまで値上げを禁止していた台湾糖業（台糖）のサラダ油販売価格を、市場メカニズムによる決定に戻すことを認めた。これにより同社サラダ油は18リットル入りで550台湾元から一気に655元（約1,960円）まで上昇した。ただ、原料となる大豆価格の上昇により、サラダ油の市場価格は現在700元以上となっているため、台糖の製品は値上げ後もこれより約50元安く、卸売業者による奪い合いが激しくなっている。12日付経済日報が報じた。
台糖が先日入札を行った８月末出荷予定のサラダ油粗油価格は、18リットル入りサラダ油の価格に換算すると既に700元まで上昇している。さらに間もなく到着する７月分の大豆価格は１ブッシェル当たり1,100セントを突破しており、これまで原料として使用していた大豆価格を10％以上上回っている。
台糖によると、シカゴ商品取引所（ＣＢＯＴ）の大豆先物価格は現在１ブッシェル当たり1,250セントを超えており、コスト上昇が続く中、サラダ油は今後さらに値上がりする可能性があるという。
