華碩電脳（ＡＳＵＳ）が、ＧＰＳ世界最大手のガーミン（台湾国際航電）と戦略提携を結んで立ち上げた「Garmin－ASUS」ブランドから、Linux（リナックス）採用機種G60が、６月末または７月初頭に発売される。台湾と東欧市場からの発売となり、米国およびその他の地域での計画は未定となっている。15日付経済日報が伝えた。
Ｇ60は位置情報サービス（ロケーション・ベースド・サービス、ＬＢＳ）搭載で、両社が過去２年間にわたって共同開発を進めてきた。昨年はnivifoneの名称で１月の米コンシューマー・エレクトロニクス・ショー（ＣＥＳ）などに出展され、同年下半期の発売を目指していた。しかし発売時期がずれ込み、この間他の複数の携帯ブランドからグーグルマップなどＧＰＳ機能付きのスマートフォンが発売されているため、ＬＢＳのＧ60がどの程度市場から受け入れらるかは見極めが必要だ。
なお、Ｇ60はＡＳＵＳ傘下の和碩聯合科技（ペガトロン）ではなく、鴻海精密工業が受託生産を担当している。
ＡＳＵＳが今月の台北国際電脳展（コンピューテックス）でＧ60と共に展示したマイクロソフトＯＳ（基本ソフト）採用のスマートフォンM20は、今年第３四半期末、または第４四半期に量産に入る予定だ。
