世界最大の製靴受託・販売企業、宝成国際集団の蔡其端総裁は16日、グループ全体の方針として、今後は世界最大の消費市場への成長が予想される中国の内需市場に注力し、中国での製造と販売を強化すると表明した。その上で、同集団が20数年をかけて築いた、グループ全体の47.6％を占める中国の生産ライン211本と、中国全土で計１万475カ所に上る販売拠点を生かし、「同市場で２位との差を広げ、絶対的首位の確立を目指す」と抱負を語った。17日付経済日報が伝えた。
蔡総裁はまた、「３～５年後には、中国市場の価値は米国を超え、中国のブランドは現在の世界的ブランドに取って代わることになる」との見通しを示した。
一方、同グループの蔡乃峰執行総経理によると、中国では北京五輪開催前、大量に生産し、出荷を行ったが、その後多くが在庫となって残ったほか、世界的な不景気による需要後退で、完全な在庫消化は今年第３四半期までずれ込む見通しだという。ただ、今年の売り上げは依然としてプラス成長を見込んでいる。
