液晶パネル大手、奇美電子（ＣＭＯ）の呉炳昇副董事長は、「パネルは大陸（中国）での需要が強く供給不足が続いており、価格上昇傾向は少なくとも第３四半期末まで続く」という見通しを示した。また生産能力が逼迫（ひっぱく）するに従い、同社の労働力も不足がちとなっており、人力資源総処の蘇立瑩副総処長は「現在数百人の人材需要があり、これまでに解雇した元従業員の職場復帰を歓迎する」と表明した。18日付工商時報が報じた。
パネル価格はこの４～５カ月間、上昇が続いており、既に総コスト水準の回復もみられるという。こうした状況から呉副董事長は、「第３四半期は利益の好転が期待できる」と語った。ただ、生産能力の拡充について呉副董事長は、「本当に景気が回復したかどうかはまだ疑問で、第４四半期の見通しは依然不透明なため慎重な見方が必要」との考えを示し、「現在のところ具体的な拡充計画はない」と語った。
