電源アダプター最大手の台達電子工業（デルタ・エレクトロニクス）は22日の董事会で、ノートパソコン用バッテリー組み立てメーカー、順達科技（ダイナパック）の第三者割当増資に応じた転換社債の取得、および同社との戦略提携締結を決議した。今後デルタは８億6,000万台湾元（約25億円）で、株式転換後に9.5％の出資比率に当たる社債を取得することになる。23日付電子時報などが報じた。
デルタによると、順達科技は世界３位のノートＰＣバッテリーメーカーで、その技術は６セルバッテリーの水準にある。デルタは今後、順達科技の大型バッテリー組み立てにおける強みを生かし、電動バイク、電気自転車用バッテリー分野での発展を目指す考えとみられる。
デルタの鄭崇華董事長はかつて、省エネルギー・エコロジー産業において、太陽電池、発光ダイオード（ＬＥＤ）照明に続く次のターゲットは電気自動車だと発言しており、昨年、超コンデンサ、バッテリーセルの有量科技（Amita）にも37％の出資を行っている。
