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作成日：2009年6月24日_記事番号：T00016171
英アビバ、南山人寿買収に名乗り
米保険大手ＡＩＧが売却を進める台湾子会社の南山人寿保険に対し、英保険大手アビバが投資銀行のモルガン・スタンレーを通じ、買収価格を提示したもようだ。24日付中国時報が伝えた。
アビバは第一金融控股とそれぞれ10億米ドルを出資し、合弁会社「第一英傑華（アビバ）人寿」を設立して、南山人寿の事業を引き継ぐ構想とされる。
これについて、第一商業銀行の広報担当は「南山人寿の売却提示価格は600億台湾元（約1,700億円）で、台湾の金融機関なら当然関心がある。資金は大した問題ではない。もし第一金控とアビバが折半出資するならば、それぞれ300億元を準備すればよく、双方にとって負担が軽い」と具体的に言及し、アビバが買収構想に同意していることを示唆した。南山人寿の広報担当者は「コメントできない」としている。
モルガン・スタンレーは潜在的な売却先との接触を続けており、７月にも交渉の大枠が固まるとみられる。南山人寿をめぐってはこのほか、▽富邦人寿保険▽中国人寿保険▽遠雄人寿保険事業▽義美食品集団▽潤泰集団（RUENTEX）──などが関心を示していると伝えられている。
