ニュース
金融
作成日：2009年6月26日_記事番号：T00016230
中台金融ＭＯＵ、「３項目で一括締結を」
中国保険監督管理委員会（保監会）の呉定富主席が24日訪台し、行政院金融監督管理委員会（金管会）の陳冲主任委員と会談したことを受け、中台間の金融監督に関する覚書（ＭＯＵ）に先駆け、保険業界の監督管理に関する覚書が締結されるとの市場観測が高まっていると報じられた。しかし、これに対し陳主任委員は25日、「中台金融ＭＯＵは銀行・保険・証券の３項目で同時に締結すべき」という考えを強調した。26日付聯合報が報じた。
ＭＯＵ締結時期に関して陳主任委員は、「７、８、９月いずれの可能性もある」と語った。なお台湾からは来週、立法院財政委員会の「金融ＭＯＵ視察団」が訪中する予定だ。
また李紀珠・金管会副主任委員は、金融機関の中国市場進出に当たり、台湾側が目指す▽人民元業務に関する優遇▽台湾政府系銀行が中国の銀行に出資する際の条件の緩和──といった「超国民待遇」は、中台がともに加盟している世界貿易機関（ＷＴＯ）の規定に違反する恐れがあると語り、「これを解決するには両岸経済協力枠組み協議（ＥＣＦＡ）を通じた交渉が必要となる」との認識を示した。
