台湾高速鉄路（高鉄）は26日、夏休み期間（７月１日～８月末）に「４人同行で１人無料」とするキャンペーンを発表した。併用可能なオフピーク割引で最も割引率が高い「オレンジ」便を使えば、台北～高雄間がほぼ半額の724台湾元（約2,100円）となり、台湾鉄路（台鉄）の特急自強号845元を下回る安さとなる。高鉄はこのキャンペーン期間中、月間乗客数延べ300万人を目指す。27日付中国時報が伝えた。
同キャンペーンは、高鉄のウエブサイトで割引券をプリントアウトした上で、駅窓口で同便・同行程の指定席乗車券４枚以上を購入した場合に適用される。１人当たり最高10枚（無料は２枚まで）まで購入可能で、団体割引などオフピーク割引以外との併用はできない。なお、インターネットでは早くもキャンペーン適用の４人を集めるため「相乗り」を呼び掛ける書き込みが相次いでいる。
高鉄の割引を受け、台北～高雄の航空路線を唯一運航する華信航空（マンダリン航空）は急きょ、同路線を７月１日より1,720元から1,200元に値下げするキャンペーンを発表した。交通部台湾鉄路管理局の范植谷局長は、「現時点では値下げ競争に参入しない」と表明。また、長距離バス運行業者は「これ以上値下げの余地なし」としている。
