台塑集団（台湾プラスチックグループ）傘下の福懋興業（フォルモサ・タフタ）は26日、ベトナムに月産能力1,000トンのタイヤコード工場を設立する計画を明らかにした。同社が海外に同製品の工場を設立するのは初めて。投資金額は15億台湾元（約43億円）で、計画から建設までに20カ月を要する見通し。27日付経済日報が報じた。
同社は雲林県斗六市の月産能力4,500万トンのタイヤコード工場が現在フル稼働状態となっているため、ベトナム工場設立を決めた。設立後は顧客である正新橡膠工業や華豊橡膠工業、建大工業など、タイ・ベトナムに工場を持つタイヤメーカーへの出荷のほか、現地企業からの受注拡大も目指す方針だ。
同社はまた、現在ベトナムにタフタ工場２基を有し、月産能力は計600万ヤードだが、このほど織機500台の増設を決定した。設備拡充後の月産能力は800万ヤードとなる見通しだ。
