中国人観光客の台湾渡航解禁を受け、中国の大手ホテルチェーンが台湾進出に意欲を見せている。
２日付工商時報によると、上海を拠点とする錦江酒店は関係者が５月に密かに台湾を訪れ、潜在的な事業パートナーとの接触を開始した。業界筋によれば、金融危機で打撃を受けている台湾観光業界は、知名度がある中国のホテルと提携すれば、中国人観光客の誘致に有利だとみて、提携に意欲的だという。
一方、中国全土で展開する格安ホテルチェーンの如家快捷酒店（ホーム・イン）も台湾で提携先を模索している。同社は中国全土でサービスを均一化した格安ホテルを展開して知名度を高めており、同様の経営モデルを台湾にも持ち込む可能性が高い。
如家快捷酒店は06年に米ナスダック上場。今年第１四半期は49.1％の増収と、業況を急拡大させている
