米経済誌フォーブスがこのほど発表した「台湾の長者番付」によると、１位は昨年に引き続き蔡宏図・国泰金融控股董事長とその弟、蔡鎮宇・国泰金副董事長が選ばれた。資産総額は52億米ドル。また、宏図氏・鎮宇氏兄弟のおじである富邦集団の蔡万才董事長が２位となった。４日付工商時報が報じた。
３位は、中国事業が好調だった食品大手、中国旺旺集団の蔡衍明董事長で、昨年の９位から大きく順位を上げた。同様に中国で業績を伸ばしている即席めん大手、康師傅控股の魏応州董事長も、昨年の８位から５位に浮上した。
ハイテク業界の最高位は昨年３位だった郭台銘鴻海集団董事長で今年は４位。
昨年２位だった台塑集団（台湾プラスチックグループ）創業者で昨年10月に死去した王永慶氏とその一族は、遺産相続の手続き中であるとしてランクインしなかった。
フォーブスの長者番付は６月19日付の為替レートで計算した純資産額により行われた。上位40組の資産総額は550億米ドルで昨年の770億米ドルから29％減少した。資産10億ドル以上の該当者も29組から17組に減っている。
