台湾デルの直販サイトで、ノートパソコンなど商品の価格が誤って安く表示され、注文が殺到するトラブルが連続して発生したことを受け同社は６日、５日に発生したトラブルに関し、該当するノートＰＣ「ラティテュードＥ4300」を注文した消費者に対し、おわびとして同機種購入のみを対象とした２万台湾元（約５万8,000円）の割引券を進呈すると発表した。７日付経済日報が報じた。
２度の価格表示ミスについて説明する廖仁祥・台湾デル総経理。財団法人消費者文教基金会はきょう７日、団体訴訟も辞さない構えを表明した（６日＝中央社）
使用対象を限定したデルの割引券に対し、インターネット上では「割に合わない」との声が多く出ている。「ラティテュードＥ4300」をデルのサイトで購入した場合、価格は６万元余りで、割引券を使うと４万元余りとなる。しかし、オークションサイトでは、３万8,000元という落札価格も出ているという。
また行政院消費者保護委員会（消保会）の楊舜恵・台北県主任消保官は今回の連続トラブルに対し、「計画的に宣伝効果を得ようとしたのではないか」との疑いを示した。その上で「もしそうであれば、不実の広告の責任を追究する」と語った。デル側は「そのようなことは絶対にない」と否定している。
