台北金融大楼（台北101ビル）の株式約20％を約37億台湾元（約106億4,000万円）で取得することが決まった頂新集団は、さらに株式を買い増し、台北101ビルの董事会への役員派遣も視野に入れているもようだ。８日付聯合報が伝えた。
台北101ビル。頂新集団はビルの名称変更も考えているという情報も流れている（ＹＳＮ）
頂新集団への株式売却に伴い、中華開発工業銀行から派遣されていた董事２人は自動的に解任される。このため、頂新集団からは少なくとも２人の董事が選出される見通しだ。頂新集団は今後、民間株主から株式を買い集め、政府系株主に並ぶ影響力を確保する構えとみられ、最終的に董事長、総経理などの重要ポストを獲得する可能性もある。
頂新集団は台北101ビルの株式２～３％を保有する中国人寿保険や新光人寿保険から株式を買い取る方向で既に交渉を進めているもようだ。
