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作成日：2009年7月9日_記事番号：T00016510
メディアテック、ノキアのサプライチェーン入り目指す
９日付経済日報が英フィナンシャル・タイムズ（ＦＴ）の報道を引用し伝えたところによると、ＩＣ設計最大手の聯発科技（メディアテック）の喩銘鐸財務長（ＣＦＯ）兼広報担当はＦＴのインタビューに対し「最大の目標は、ノキアのような一流ブランドからの受注だ」と表明した。アナリストは、既に中国で携帯電話向けチップの最大供給メーカーとなった同社が、中国独自の第３世代（３Ｇ）携帯電話規格「TD-SCDMA」対応チップで、大手携帯電話ブランドのサプライチェーン入りを果たす可能性が非常に高いとみている。９日付経済日報が伝えた。
メディアテックは中国で、いわゆる「山寨機」と呼ばれるノーブランド機種向けチップで大きくシェアを伸ばし、上半期は前年比25.15％増となる売上高518億2,000万台湾元（約1,452億円）を記録した。しかし現段階で、世界の携帯大手５社のうち同社に発注を行っているのはＬＧ電子とサムスン電子からのみだ。
こうした状況の下、喩財務長は大手ブランドからの受注実現には時間がかかるとしながらも、価格ではなくチップの機能の高さで契約を獲得したいという考えを語った。
