ファウンドリー大手、聯華電子（ＵＭＣ）は９日、６月の売上高が前月比9.6％増、前年同月比1.6％増の82億3,600万台湾元（約232億円）となったと発表した。これにより第２四半期累計の売上高は226億2,800万元となり、第１四半期より108.8％の大幅増収、前年同期比でもマイナス幅は10％程度まで縮小した。同期は粗利益率も20％以上と、第１四半期のマイナス40％から大きく改善しており、黒字転換も果たしたとみられる。10日付工商時報が報じた。
ＵＭＣの劉啓東財務長（ＣＦＯ）は先ごろ、中国から低価格製品の緊急受注効果により、12インチウエハー工場は既にフル稼働、８インチ、６インチ工場も稼働率100％に迫っており、同社全体の稼働率は４月の40～50％から６月は90％まで上昇したと発言している。
また証券会社は、ＵＭＣは９月初めまで受注見通しが立っており、第３四半期の出荷量はさらに10～15％成長し、昨年同期水準の回復が期待できると予測している。
