食品最大手、統一企業（ユニ・プレジデント）の高清愿董事長は14日、経済日報のインタビューに対し、中台の経済交流が進む中、中国での事業展開を加速すると表明した。現在、中国の飲料メーカー２社と提携交渉を進めていると明かしたが、交渉相手については言及を避けた。15日付経済日報が伝えた。
高董事長は、同社が中国事業で他社に遅れをとっているのではという質問に対し、「（対中投資規制を避けるため）第三国を経由して中国投資を行ってきた企業もあるが、当社は法律を遵守し、金儲けのために名誉を傷つけるようなことはしたくなかったためだ」と説明した。
また、今後の中国事業展開について「得意分野の飲料から始める」と表明し、中国メーカーとの提携では、折半出資を目指し、企業文化のマッチングを最重視しつつ、共に市場開拓に取り組むパートナーを模索していると語った。
このほか、同社は台湾で数十年にわたり良質な人材の蓄積を行ってきたことを挙げ、中国でも資金面より人材をどう蓄積するかが最も重要な課題となると述べた。
