携帯電話キャリアの遠伝電信（ファーイーストーン・テレコム）、書店大手の誠品書店、テレビ局の三立電視台（ＳＥＴＴＶ）は15日、電子ブック市場参入に向けた戦略提携を結んだ。16日付経済日報が伝えた。
遠伝は同日から電子ブックの配信を開始した。各社は今後、出版社、オンライン書店、配信業者、電子ブックリーダーの生産など関連産業によるサプライチェーンを構築し、台湾だけでなく、中国、シンガポール、香港、北米などでも華人向けに電子ブック事業を展開していく構えだ。
遠伝電信のヤン・ニルソン（楊麟昇）総経理は「３Ｇ時代の到来で、通信業者は音声通話以外の市場で売り上げを伸ばす必要がある」と指摘した。同社の音声通話以外からの収入は第１四半期に前年同期に比べ８％増え、売り上げ全体に占める比率は14.2％に達した。同社はさまざまな企業とデジタルコンテンツ連合を組み、来年第２四半期にも新サービスに参入する予定だ。
