中国のノーブランド携帯電話端末（通称・山寨機）メーカーが７月に入って中国国内および輸出向けの受注を増やしており、また、９月に山寨機の例年のハイシーズンに入ることから、聯発科技（メディアテック）に対するチップ発注を拡大している。業界関係者によると、これにより同社第３四半期のチップ出荷量は過去最高の１億個に達し、通年では３億5,000万個となって、世界市場全体の12億個の約３割に迫る可能性がある。18日付工商時報が報じた。
同社はここ２週間の中国・山寨メーカーからの受注増によって携帯用チップセットMT6225の在庫の大半を処理できた上、MT6253の販売前倒しも期待でき、出荷量が大幅に増える見通しだ。第２四半期の出荷実績は8,000万個と予想されている。
山寨機人気はノキアの新興市場でのシェアに打撃を与えている。同社の中国および山寨機の販売が好調なアジア・太平洋地区での第２四半期の前期比出荷成長率は各3.9％、7.4％だった。同期の中国の携帯市場の成長率は10％以上、アジア・太平洋地区は約10％で、ノキアの成長率は市場全体の平均を下回った。
