シンガポールで行われたアジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）貿易相会合に出席した尹啓銘経済部長は22日、中国の陳徳銘商務部長と会談した。中台間で締結を目指す「両岸経済協力枠組み協議（ＥＣＦＡ）」などについて協議を行ったとみられる。23日付経済日報が報じた。
ＡＰＥＣ貿易相会合後の記者会見に出席した尹啓銘経済部長（左）と陳徳銘商務部長（右）。同会見でも中台代表の座席位置は両端に分けられた（22日＝中央社）
情報筋によると、尹経済部長と陳商務部長はＡＰＥＣ貿易相会合が開催されたシャングリ・ラ・ホテルで同日午前10時ごろから約１時間にわたって会談を行った。中台経済に関して広い範囲にわたり意見交換を行い、双方が今後も交流と協議を継続する意思を表明し合ったという。
ただ会談の具体的な内容について、ＡＰＥＣ会合後に行われた記者会見では、尹経済部長、陳商務部長ともにコメントを避けた。中台双方ともメディアにより必要以上に騒ぎ立てられることを避けることで一致しているとみられ、メディアのカメラに２人がともに写ることもなかった。
