裕隆集団傘下のデジタルカメラ受託大手、華晶科技（アルテック）は23日、北京で同社初となる自社ブランドの本格的なデジタルカメラを搭載したハイエンド携帯電話「altek T8680」を発表し、携帯電話市場への正式参入を果たした。同製品は中台市場で９月発売予定で、価格は3,000人民元（約４万1,800円）。今年７万台以上の販売を目指す。また年末にはさらに１機種を発売する計画で、ブランド事業で今年早くも損益均衡を達成できるとしている。24日付経済日報が報じた。
初の自社ブランドの携帯の発表を北京で行ったことに、アルテックの中国市場開拓への強い意気込みがうかがえる（23日＝中央社）
「altek T8680」は、有効画素数1,220万画素で、光学３倍ズーム、フルタッチパネル、ＣＣＤ（電荷結合素子）センサーを備え、一般の携帯用デジカメよりも優れた画質で撮影が可能だという。
アルテックの夏汝文総経理は、「同機種は両岸（中台）の研究開発（Ｒ＆Ｄ）人員が共同で開発した世界でも先端を行く製品で、今年は当社売上高の５％を占める」と抱負を語った。同社の通年売上高は200億台湾元（約580億円）を超えると予想されていることから、「altek T8680」は９～12月の４カ月で10億台湾元を超える売り上げを記録する試算になる。
