新型インフルエンザ（Ｈ１Ｎ１）の集団感染が８月に入り新たに５件確認されたことを受け、葉金川行政院衛生署長は２日、新型インフルの流行は今後２～３年続くとの見方を示した。また、国光生物科技（アディミューン）から調達するワクチン量を２倍、1,000万本に増やすことも明らかにした。３日付中国時報などが報じた。
新型インフル集団感染が確認され休校措置をとっている雲林県の中学校は、校内の消毒を強化。各家庭に衛生管理の徹底を呼び掛けた（中央社）
新たに確認された集団感染例は、▽雲嘉南地区（雲林県、嘉義県市、台南県市）、３件▽大台北地区（台北県市、基隆市）、１件▽高高屏地区（高雄県市、屏東県）、１件──で、中学、高校での発生ばかりだ。集団感染は累計14件に上り、600人近くに新型インフル感染の疑いがある。
疾病管制局の発表によると、新型インフルの重症６例のほか、季節性インフルエンザ（Ｈ３Ｎ２）でも２例の重症患者が確認されている。
