20日付経済日報によると、あす（21日）来台する中国の携帯電話キャリア大手、中国移動通信（チャイナ・モバイル）の王建宙総裁が、訪台中にＩＣ設計最大手、聯発科技（メディアテック）および携帯電話メーカー、宏達国際電子（ＨＴＣ）の２社と提携契約を結ぶという観測が出ている。
中国移動は、２社との提携により中国独自の第３世代（３Ｇ）無線通信規格、「TD-SCDMA」の普及に全力を注ぎ、さらに台湾のＩＴ（情報技術）、通信企業、コンテンツ業者と協力して世界市場に進出したい考えとされる。
このほか、電子ブック（電子書籍）市場への参入にも積極的な姿勢をみせる同社は、今回の訪台で、電子ブックリーダーの台湾調達やコンテンツ業者との提携も進めるとみられる。王総裁は、最近同分野での展開を積極化する友達光電（ＡＵＯ）の李焜耀董事長との会見を予定している。
また、既に戦略提携を結んでいる遠伝電信（ファーイーストーン・テレコム）と誠品書店、三立電視台（ＳＥＴＴＶ）の提携モデルを参考に、台湾電子ブック産業のサプライチェーンと結び付いて世界の華人市場での商機を狙う考えとされる。
